デジタル経営セミナーin浜松に当社社員が登壇
独自の生産技術を紹介
2024年12月18日 企業活動
11月26日、グランドホテル浜松で「第3回デジタル経営セミナーin浜松」(主催:公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構)が開催され、当社社員が登壇しました。セミナーは、企業のデジタル化推進を後押しするもので、当社独自の生産技術とそれを生かしたソリューションサービス「Roland DG Assemble」を紹介しました。
デジタル化の必要性 当社の技術が解決策に
今回のセミナーは、中小製造業の経営者やデジタル化担当者を対象に全3回で開催されたうちの最終回。前半は、株式会社Japan IT Produce代表取締役の長谷川徹氏が登壇し、デジタル化を進めるための流れや注意点などを解説しました。
続いて当社Future-Lab室長の渥美が登壇。タイトルを「PlanからDoへ! 生産現場の作業改善を通じて人・組織を変革へと導く実践型DX」とし、前半の企業のデジタル化推進の講演を受け、当社独自の生産手法をデジタル化に活用できることを紹介しました。
まず、当社の製品や技術の変遷を示し、他社との差別化・競争力向上のために進化させてきた独自の生産技術や生産方式を紹介し、その結果として効率が向上した歴史を、具体的な数値や付随効果を盛り込んで振り返りました。
そして現在は、これらの技術を製造現場改善ソリューション「Roland DG Assemble」として展開していることを紹介。当社で20年以上の実績があるものづくりの技術「デジタル屋台※」がベースで、「多品種少量に特化した作業支援システム」という特徴を説明しました。
さらに導入事例から、「アナログ作業・アナログ管理を助けるツール」「デジタル×アナログの融合で企業価値拡大が可能」という強みをアピールしました。
講演の中では、こうした独自の生産手法を確立する過程で、「見える化を優先したところ、作業者に使われないツールになってしまった」など試行錯誤した経験談も交え、「作業者と管理者の支援を優先することがデジタル化の導入のコツ」とアドバイスしました。
※デジタル屋台:2000年に当社が独自開発した、生産現場のデジタル化と改善を支援するシステムです。ペーパーレス化やIoT連携によって作業者の負担を軽減し、リードタイムの短縮、品質の信頼性確保などを実現します。
Roland DG Assembleをマインドチェンジのきっかけに
最後に、企業において変革が進まない要因として「不確実性・コスト・一時的な混乱・抵抗・失敗」を挙げ、デジタル化が一筋縄にはいかない現状を示しました。その上で、Roland DG Assembleはこれらのリスクを極限まで低減したソリューションだと強調。その理由として、月額5万円の定額料金のみで使用できることやサポートが充実していること、そしてスモールスタートが可能で現場のマインドチェンジにつながりやすいことを示しました。
当社の講演についてはセミナー後、参加企業から「現場の生々しい改善の様子を知ることができた」「なかなか知り得ない具体的なDX化が興味深かった」などの感想が寄せられました。また、Roland DG Assembleにご関心をお持ちいただいた参加企業様とは、情報交換や訪問をさせていただいております。
昨今、企業にはDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が求められています。データを活用した経営戦略は、企業の成長と競争優位性の獲得においてますます重要な役割を果たしています。当社は、これからも日本のものづくりのデジタル化を支えるRoland DG Assembleの普及に努めてまいります。