横浜市立南高校でAIものづくり講座 画像生成とUVプリンター体験
2024年12月05日 企業活動, デジタルプリンティング, 3Dものづくり
当社は11月9日、横浜市立南高等学校にて企業講座(ワークショップ)を開催しました。テーマは「画像生成AI×UVプリンター 『未来のモノづくり』ワークショップ」。生徒たちは、AI(人工知能)を利用するなどしてモバイルバッテリーとバッグハンガーへの加飾に取り組みました。
AIでイメージを実現
横浜市立南高校は、文部科学省の「スーパーグローバルハイスクールネットワーク参加校」として、企業を招いた講習などを通して、国際社会で活躍できる人材の育成に注力しています。
今回の講座は、さまざまな場面で利用が広がるAIを、クリエイティブなコンテンツの創造に活用できるようになることを目的に、昨年に続き2回目の開催。当社は開発やマーケティングなど多彩なメンバーでチームを編成し、事前準備から運営まで行いました。
当日は、受講を希望した生徒35人が参加し、モバイルバッテリーにAIで生成した画像の印刷と箔転写による名入れを、バッグハンガーにメタルプリンターで名入れを行いました。コンピューター情報教室で始まった講座ではまず、AIの使い方や注意事項を説明。生徒たちは著作権などのリテラシーについて理解を深めました。当社の紹介も行い、新社屋での新しい働き方や製品について説明しました。
続いて画像生成を開始。生徒たちはAIアプリにテキストを打ち込み、内容を工夫しながら理想の画像が出力されるまで試行錯誤していました。思いがけない画像が生成されると友人と見せ合うなどして、楽しみながら取り組みました。
生徒からは「自分が意図していない画像ができたり、イメージ通りの画像が生成されたりして面白かったです」「だんだん入力ワードのコツがわかってきて面白かったです」とのコメントが寄せられました。
画像生成に熱中するあまり少し時間を延長するほどで、生徒たちは迷いながらも印刷する画像を決定していました。「なぜそのような画像が出てくるのか、AIの仕組みがとても気になりました」との感想もありました。
いよいよ印刷
データが完成すると、プリンターを設置した別室に移動。AIで生成した画像の印刷と名入れの作業を行いました。
AIで生成した画像の印刷には、デスクトップ型フラットベッドUVプリンター「VersaSTUDIO BD-8」を3台使用しました。生徒たちはモバイルバッテリーに直接印刷される様子をプリンターをのぞき込んで観察していました。当社スタッフがUVプリンターではさまざまな素材や形状のものに直接印刷できることを説明すると、「アクリルに印刷してみたい」「スマホカバーを作ってみたい」などの声が上がりました。
モバイルバッテリーの名入れにはレーザー箔転写機を使用※。当社オリジナルのアプリで、簡単に金色や銀色の文字を入れられます。生徒たちは自分の名前などを入れていました。 バッグハンガーへの名入れにはメタルプリンターを使用。同様のアプリで名入れを行いました。生徒たちは画面を見ながら自分で作業を進めることができました。
生徒たちは完成した作品を手に「家にあるプリンターとは全く違うクオリティのものですごい」「家にもプリンターが欲しくなりました」との感想を話していました。
※モバイルバッテリーへの箔転写は、安全性を確認した上で実施しました。箔転写の対象物によっては事前の安全検証が必要です。
生徒たちから好評 教育現場での活用に期待
今回の講座で、プリンター製品やAIを前に生き生きとした表情の生徒たちから多くの「ワクワク」が伝わってきました。
参加した生徒たちからは、以下のような好評を頂きました。
「生成AIをものづくりに取り入れることでもっと新しい可能性が広がると実感しました」
「ものづくりと聞くと大型の機械が必要だと考えていましたが、実際は思った以上に小型でびっくりしました。ものづくりは変化してきているということがわかりました」
「モバイルバッテリーのような紙とは違う素材でも印刷できる最新技術のすごさを目の当たりにすることができました」
「社員の皆さんがとても話しやすくて楽しかったです」
今回の講座では、AIの利用について実践的な学びを提供できたほか、デジタルを活用したものづくりを体験してもらうことができました。参加された生徒の皆様には、今後もAIやプリンターを活用したものづくりに関心を持っていただければと思います。当社はこれからの時代を担う世代へ、デジタルを活用したものづくりの世界を広めてまいります。