ローランド「TR-808」のイベントに協力
グラフィック×音楽で盛り上げ
2024年09月27日 企業活動, デジタルプリンティング
ローランド ディー.ジー.は8月8~31日に東京・原宿にあるローランド株式会社(以降、ローランド)の直営店「Roland Store Tokyo」で、リズムマシンの名作「TR-808」をテーマに行われたイベント「808 DAY at Roland Store Tokyo」に、オリジナルグッズの製作や店舗装飾でコラボレーションしました。
「TR-808」根強い人気
Roland Store Tokyoは昨年10月にオープンしたローランドの直営店舗です。シンセサイザーや電子ピアノなどの楽器やグッズを展示・販売し、製品やブランドの発信拠点となっています。
今回のイベント「808 DAY at Roland Store Tokyo」のテーマになったTR-808は、ローランドから1980年に発売されたリズムマシン。1曲分のリズムを自由につくることができ、ヒップホップやダンスミュージックの制作に活用されています。その独特のサウンドは発売から40年以上が経った今もなお、根強い人気があります。
TR-808については例年8月8日に、世界中のファンによる#808dayをつけたSNS投稿が多く見られますが、今年はその魅力を生で体験できる機会として開催されました。イベントはその型番にちなんで8月8日にスタート。ストア内では同製品の実機展示や実演が行われ、来場者は生でそのサウンドを楽しんでいました。Roland Store Tokyoのスタッフは「TR-808はアナログ回路で設計されており、わずかな音程のゆらぎにより生まれる独特のサウンドや重厚感のある低音が魅力です。808でしかつくり出すことのできないこの音は、世界中のアーティストや音楽ファンに愛されています」と人気の理由を説明しました。
展示・実演された「TR-808」
オリジナルグッズで特別な思い出に
TR-808はサウンドだけでなく、外観も特徴的です。スイッチに赤・オレンジ・黄・白の4色を用いたデザインは目を引きます。当社はプリンター製品を生かし、TR-808のデザインを落とし込んだオリジナルミュージックキーホルダーとオリジナルステッカーを製作しました。
キーホルダーへの印刷には、「VersaOBJECT MO-240」を使用。オレンジとレッドのインクを使用することでTR-808の特徴的な色使いを正確に再現しました。さらに、オンデマンド印刷の強みを生かし、一度に25個同時に1~150のシリアル番号を割り当てながら印刷しました。
キーホルダーは、ストアで商品を購入された方にプレゼントし、その場でUVプリンター「VersaSTUDIO BD-8」で名入れをするサービスを行いました。BD-8の外装にはTR-808のデザインを模したラッピングを施しました。お客様からは「ストアやイベントの雰囲気に合っていて素敵でした」との感想をいただきました。
キーホルダーは用意した150個を3日で配布が完了する好評ぶりで、親子で訪れた男性は「808目当てで来ました。小学生のころからテクノ音楽が好きで、このイベントで当時の記憶がよみがえってきました」と、自分の名前が入ったキーホルダー受け取り喜びを語りました。海外有名プロデューサーの知人から「808キーホルダーを絶対にゲットしてきてくれ!」と頼まれて来たという女性は「こんな面白い機能が搭載されていると知って、自分も欲しくなりました」と感想を話しました。
さらにキーホルダーはスマホをかざすと事前に設定したサイト(URL)が起動するThe Musicの「ミュージックキーホルダー」を採用。スマートフォンをかざすことでTR-808を再現したサイトが起動し、簡単に楽曲の制作を楽しむことができます。The Musicの蛭田俊輔さんは今回のイベントについて「Roland Store Tokyoへ足を運ぶことでしか味わうことのできない魅力が詰まった企画だと感じました。出来上がったオリジナルミュージックキーホルダーは細かい点や線まで鮮明に表現されており、仕上がりに大変満足しています。また、名入れサービスがあることでより価値のある製品をお客様へ提供できたと同時に、記憶に残り続けるような特別な体験へ昇華されたのではないかと考えております」と話しました。
ローランドの橋本悟史さんも「ご来店いただいたお客様に喜んでいただけたことがとてもうれしかったです」と手応えを語りました。
オリジナルステッカーは、「#808day」、「#RolandStoreTokyo」をつけてストアの様子をSNSに投稿した方にプレゼントし、2日間で400部すべて配布しました。製作には溶剤インクジェットプリンター「TrueVIS XP-640」を使用。広い色域と鮮やかな発色を生かしTR-808のブランドカラーを再現しました。
808を見に来たという来場者は、「思い出をステッカーとともに残すことができてうれしいです」と話しました。
鮮やかな色で目を引いた店舗装飾
TR-808のデザインは店舗装飾にも生かしました。ストアのウィンドウには、UV-LEDプリンター「TrueVIS LG-640」を活用し、TR-808カラーをラッピング。「カラー+白+カラー」の3層を重ねる印刷により、ウィンドウの外からも内からも模様を見ることができます。オレンジとレッドのインクを使うことにより、鮮やかな色に仕上がりました。
ローランドの橋本さんは「Roland Store Tokyoでウィンドウ装飾をしたのは初めてです。発色が良く、通りすがりのお客さんの目にとまり、装飾を見てお店に入ってくれる方も多くいました」とプリント技術による装飾の効果を感じていました。
「創造の喜び」共有
当社は、「808 DAY at Roland Store Tokyo」をより特別な体験にするために、プリンター製品・技術を用いて協力しました。特に反響の大きかったキーホルダーへの名入れに使用したBD-8は、このようなイベントの場でも、オリジナルグッズの製作・提供をコンパクトな製品と簡単な操作で実現できるという「VersaSTUDIO」ブランド製品の価値を最大限生かすことができました。そして、お客様には「ストアならではの体験」を提供することができました。
イベントを担当した当社社員は、「Roland Store Tokyoのオープン以降初めての808 DAYだったので、当社ソリューションを最大限に活用して、お客様に特別な体験を提供したいという思いがありました。スタッフとして参加し、お客様から直接『この店舗装飾を見るだけでワクワクする』や『世界に一つだけのミュージックキーホルダーなので一生大切にします』などポジティブな声をいただき大変うれしく思いました」と話しました。
社名が示す通り、当社ローランド ディー.ジー.は、楽器メーカーのローランドから生まれた会社です。会社としては独立し異なるジャンルの製品を製造していますが、共通のスローガン「創造の喜び」を掲げています。
今回のイベントでは、ローランド ディー.ジー.の技術で店舗装飾からオリジナルグッズ製作、その場でのパーソナライズまでトータルソリューションを提供可能なことをお見せすることができ、「創造の喜び」をお客様やローランドと共有できるイベントになりました。今後も当社製品がさまざまな場面でより多くの方々にワクワクするような体験を提供できるように、その魅力を広めてまいります。