ものづくりのワクワクを共有する Maker Faire Kyoto 2024に初協賛
2024年06月07日 企業活動, イベント・展示会, デジタルプリンティング
ローランド ディー.ジー.は4月27・28日、けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK、京都府木津川市・精華町)で開催された「Maker Faire Kyoto(メイカーフェアキョウト)2024」に初協賛しました。ブースでは最新の小型UVプリンターで、来場者にものづくりの楽しさをご体感いただきました。
作ることで楽しむ、つながる、学ぶイベント
メイカーフェアは、ユニークな発想と新しい技術を駆使し、皆が驚くようなものや、一人ひとりが本当に欲しいものを作り出す「Maker(メイカー)」が集う祭典です。作品の展示やデモンストレーションが行われ、来場者は作品についてメイカー(作者)に自由に質問することができます。アメリカ発祥のイベントで、日本でも東京や京都などで行われています。
メイカーフェアキョウトは2019年に初開催。コロナ禍のオンライン開催を経て、2023年には4年ぶりに対面開催となりました。今年は約130組が出展し、特に学生や大学の研究室からの出展が増えました。
メイカーフェアキョウト2024の詳細はこちら
今回の協賛のきっかけは、ものづくりに興味のある学生との接点を広げたいと考えた人事担当者が、社内ものづくりクラブ「Yara:Makers(やらめいかー)」が長年出展しているメイカーフェアに足を運んだこと。メイカーフェアのコンセプト「作ることで楽しむ、つながる、学ぶ」と当社のパーパス「世界の創造(ワクワク)をデザインする」が共鳴すると感じ、初めてメイカーフェアキョウトに協賛しました。
当社は、やらめいかーと共同でブースを出展。ものづくりを愛する方に当社の認知度を高め、関西圏の学生に就職先として関心をもっていただくことを目指しました。
最新UVプリンターと体験型作品で楽しむものづくり
当社ブースでは、最新の小型UVプリンター「VersaSTUDIO BD-8」によるオリジナルのコースター作りを実施。やらめいかーとのコラボレーションによる体験型作品「SPIRO MAKER UV(スピロメーカーユーブイ)」で、来場者がツマミを操作して幾何学グラフィックを生成し、BD-8でコースターにプリントしました。来場した親子や学生など、2日間で120名以上に体験いただきました。
当社ブースの隣のやらめいかーブースでは、来場者がSPIRO MAKERで生成した幾何学グラフィックを、1986年製のペンプロッタ「DXY-990」でポストカードに描画しました。ペンプロッタは、ペンを上下左右に動かし図面などを描く装置。昭和のペンプロッタから最新のUVプリンターへの技術の進化、そして時代を超えて共通する「ものづくりを手軽に楽しめる」コンセプトを来場者に体感いただきました。
次世代の学生メイカーを応援
メイカーフェアでは、未来のメイカーを育成し、ものづくりの裾野を広げるために、Young Maker(学生メイカー)を積極的に支援しています。当社を含むスポンサー企業や運営スタッフが学生メイカーの作品を表彰する企画では、京都産業大学(京都市北区)と成安造形大学(滋賀県大津市)の2校の作品を選出。デジタルものづくりを楽しみながら、新しい表現や可能性を追求したことを評価しました。
地方開催で広がるメイカーフェアの可能性
メイカーフェアキョウトでの取り組みについて、主催者であるオライリー・ジャパン株式会社の田村英男さんにお話を伺いました。
「個人創作系のイベントは通常、東京で年2回行われますが、メイカーフェアは、次世代を担う子どもたちや学生が参加しやすいよう、積極的に地方で開催しています。京都府などから支援を受け、研究施設や教育機関などが集まるけいはんな(京都・大阪・奈良)学研都市で開催するメイカーフェアキョウトは、東京とはまた異なる特色のあるイベントになっています。関西圏の学生も参加・出展しやすく、地域外の出展者との交流も始まっています。今年も、学生の斬新な作品が目を引きました。毎回特定のテーマを持たず、魅力を一言で伝えるのが難しいイベントですが、実際に参加し、その楽しさを体感いただければと思います」
デジタル技術でものづくりの楽しさを広める
当社は長年にわたり、デジタルものづくり(デジタルデータを活用したものづくり)を手軽に始められる製品を開発し、その楽しさを広めてきました。コンパクトで使いやすいUVプリンターや3次元切削加工機などが、世界中の多くのメイカースペース(ものづくりに必要なツールを揃え、さまざまな創作活動を支援するスペース)に導入されています。
当社は今回初めてメイカーフェアキョウトに参加し、メイカーのものづくりへの情熱に圧倒されました。展示を通じて、多くの来場者、特に子どもたちにものづくりを楽しんでいただけたことを非常にうれしく思います。また、出展した学校や当社製品を使用している学校などと交流が深まり、当社の事業を知ってもらう機会になりました。ものづくりの魅力を広める活動をこれからも続けてまいります。