「浜松イノベーションチャレンジ」の継続プログラムに参加
2023年09月29日 企業活動, イベント・展示会
2021年から浜松で開催されている地元企業の新ビジネス創出プログラム「浜松イノベーションチャレンジ」。2022年度の継続プログラムにローランド ディー.ジー.社員のチームが参加しました。
2022年度のプログラムの模様はこちら
事業の実現を目指す継続プログラム
2022年10月から2023年3月に開催された「浜松イノベーションチャレンジ2022」には地元企業各社が集まり、次世代を担う新しいビジネスの創造を目指しました。今回の継続プログラムの目的は、前回提案した事業アイデアをさらに深化させ、次のステップに進むこと。継続プログラムには、株式会社エフ・シー・シー(クラッチ製造)から5チーム、ローランド ディー.ジー.から1チームの計6チームが参加し、事業アイデアのブラッシュアップや新しいアイデアの開発を行いました。事業の実現に向けた顧客の検証、ビジネスモデルの構築、事業計画の策定などに取り組みました。
9月11日、継続プログラムの最終審査会が開催されました。各チームが事業計画を10分間でプレゼンテーションし、審査・表彰が行われました。前回と同様、株式会社アルファドライブ(新規事業開発支援)がサポートし、起業支援拠点FUSEが会場を提供。審査員として、エフ・シー・シー執行役員の宮地洋樹さん、アルファドライブ代表取締役社長の麻生要一さん、そして当社常務執行役員の小川が参加しました。前回は解決したい顧客課題や魅力的な事業仮説が主な審査基準でしたが、今回の審査ではよりシビアに、顧客フィードバックや市場調査に基づくビジネスモデルや事業計画が重要視されました。
ローランド ディー.ジー.のTeam ASKの取り組み
当社から参加したTeam ASKは、前回提案した子どもの工作などの思い出の品を身近に感じられるサービス「Smallia(スモーリア)」をさらに発展。子育て世代向けに自社の印刷技術を活用して思い出の品をミニチュア化する新たなサービスを提案しました。Instagramやビジネスマッチングのイベントなどで100回以上の顧客ヒアリングを行った結果、子どもの写真とミニチュア化した作品、その時の想いを一緒に残すスクラップブックが最も人気を集めました。フィードバックを元に、当社プリンターを用いたプロトタイプの製作やビジネスモデル・事業計画の策定に取り組みました。
メンバーに継続プログラムを振り返ってもらいました。
松永彩花(左)
インクの開発を担当
「プロトタイプとフィードバックを繰り返し行ってきて、小さく試して聞いて改良してという顧客への持っていき方を開発でも活かしたいと思いました」
松本將(中央)
ハードウェアの開発を担当
「事業計画の策定を通じて、開発者としての視点だけではなく事業全体を俯瞰する視点を持つ重要性を実感しました」
長島佳寿美(右)
デンタル市場や3Dものづくり市場向け加工機を扱う子会社DGSHAPE株式会社でマーケティングを担当
「Instagramの活用やプロトタイプのデザインに初めて取り組みました。今後の業務でも積極的に挑戦していきたいと思います」
最終審査の結果、自社のAI技術を用いた浜松特産の「ドウマンガニ(ノコギリガザミ)」の養殖事業を提案したエフ・シー・シーのチームが最優秀賞に選ばれました。また、エネルギー効率の高い温室メロン栽培事業を提案したエフ・シー・シーのチームが優秀賞を受賞しました。Team ASKは入賞を逃しましたが、今回のプログラムで得たフィードバックを活用し、社内での議論を続ける予定だそうです。今後の成長に期待が寄せられています。