「その場で作る」体験で声優バンドのメディアミックスを演出
2020年12月02日 デジタルプリンティング, コトづくり
ビクターエンタテインメントがプロデュースする声優ガールズバンドのテレビ番組やYouTubeコンテンツの収録、グッズ製作にローランド ディー.ジー.のインクジェットプリンターを活用いただきました。
番組収録にTシャツプリンターが登場
写真は声優ガールズバンド「PsyChe(プシュケ)※」(MoeMi、大森日雅、若林倫香、宍戸智恵、鳥部万里子)が出演するCBCテレビの新番組「私花。てれび!」の1コマです。番組内の美術の時間にメンバーが描いたライオンの絵をガーメントプリンター「BT-12」でTシャツにプリント。完成したTシャツを着て次回の体育の時間に臨みました。※本来はyとeの上にーがつきます。
「私花。てれび!」番組概要
ボイスドラマ・4コマ漫画「私の愛した花の名は。」からはじまった、5人組の声優ガールズバンド「PsyChe(プシュケ)」のメンバーによる放課後トークバラエティです。高校の一室で、学校の臨時教員達による「みんなで作る」特別授業に参加します。
番組名:「私花。てれび!(わたはな。てれび!)」
放送日時:毎週土曜日深夜2時13分~(予告なく時間が変更される場合があります)
放送エリア:愛知、岐阜、三重
出演:「PsyChe(プシュケ)」(MoeMi・大森日雅・若林倫香・宍戸智恵・鳥部万里子)
番組HP:https://hicbc.com/tv/wata-hana-tv/
声優ガールズバンド「PsyChe(プシュケ)」
今回は仕掛け人のお二人にリモートでお話を伺いました。
ビクターエンタテインメント F&G事業部 根岸広光さん
「私の愛した花の名は。」を手がけるプロデューサー
株式会社コネクトメディア代表 粂田智次さん
新規事業やサービスのコンサルを行うコネクトメディアの代表で、本企画のアドバイザー兼デジタル・ストラテジスト
Roland DG:「私の愛した花の名は。」のご紹介をお願いします。
根岸さん:ビクターエンタテインメントのオリジナルIP(Intellectual Property/キャラクターなどの知的財産権のこと)です。ボイスドラマと4コママンガからスタートし、声優ガールズバンド「PsyChe(プシュケ)」を結成しました。メジャーデビューに向けてテレビ、YouTubeなどのメディアに展開しています。
粂田さん:今年2月に行われたライブで興味を持ち、メディア展開のお手伝いをすることに。お付き合いのある名古屋のCBCテレビで10月に新番組をスタートしました。
自作Tシャツをさまざまなコンテンツに展開
ローランド ディー.ジー.とのコラボのきっかけは?
粂田さん:以前イベント会場でローランド ディー.ジー.のプリンターを見かけたことがあり、ライブ後にグッズを作れるのが面白いと強く印象に残っていました。今回の企画に合うかもしれないとプロデューサーの根岸さんに紹介しました。
根岸さん:ローランド ディー.ジー.のショールーム(東京クリエイティブセンター)でプリンターを実際に見て、こんなこともできるんだと思いました。収録現場にプリンターを持ち込めば限られた時間で面白いことができるのでは?といろいろなアイデアが浮かびました。
TシャツプリンターBT-12が収録現場に登場。左は進行役のCBCテレビ若狭敬一アナウンサー
番組収録にプリンターを使ってみた感想は?
根岸さん:現場で10分程度でプリントできるので、メンバーが絵を描き、Tシャツにプリント、完成したTシャツを着るシーンを時間のロスなく撮影できました。絵を描いて終わりの企画ではなく、番組を引き立てるアイテムとしてTシャツという形に残せたのが良かったですね。テレビ、YouTube、SNSと複数のコンテンツに広げるチャンスができました。
Tシャツができるまでの様子は番組の番外編である配信限定コンテンツ「私花。ゆーちゅーぶ!」でご覧いただけます。
今回はBT-12でトートバッグ、UVプリンターでアクリルキーホルダーの製作にも協力させていただきました。
根岸さん:メンバーの演じるキャラクターのデザインを活かした素敵なグッズができました。サンプルを拝見しましたが、仕上がりもきれいでとても満足しています。これからECサイトで順次販売するのでファンの反応が楽しみです。
IPビジネス×オンデマンドプリントの可能性
これからIPビジネスにインクジェットプリンターを活用するとしたら?
粂田さん:ライブイベントの物販では、ファンのニーズがあっても開演前にグッズが売り切れてしまうこともあります。会場でプリントすれば在庫を調整でき、機会を損失しません。イベントに限らず、在庫を持たずに済むのはとても助かります。
根岸さん:インクジェットプリンターなら小ロットからオンデマンドで作れるのがいいですね。バンドならギターのピック、アニメならマグカップなど、IPによって求められるグッズは異なります。今回いろいろなプリンターを拝見して、IPに合ったグッズを柔軟に提案できればビジネスが広がると感じました。
ありがとうございました。
作り手のアイデアを活かし、コンテンツを盛り上げる楽しいグッズが生まれました。