
DG DIMENSEで日本人インターン生を登用 リトアニアでの音楽祭きっかけに
2025年02月14日 企業活動, デジタルプリンティング
ローランド ディー.ジー.とリトアニアの子会社DG DIMENSE(以下「DGD」)が協賛した音楽祭「第23回カウナス城オペラ国際フェスティバル2024」(2024年7月開催)での現地イベントに、ボランティアとして協力してくださった髙橋千里さんが、DGDでインターンシップを経て社員として働くことになりました。現地での生活やDGDとの出会い、仕事ぶりをお聞きしました。
DG DIMENSEとの出会い
髙橋さんがDGDと出会ったのは音楽祭イベントのボランティア募集があった2024年5月。当時大学4年生だった髙橋さんは、「日本とリトアニアの架け橋になりたい」と参加を決意。「リトアニアでの生活にも慣れた頃で、リトアニアのことも好きになっていた」といい、その思いを果たせると考え臨みました。
当社は音楽祭でブースを設置し、リトアニアの方に日本を身近に感じてもらうため、演目のオペラ「蝶々夫人」をデザインしたオリジナルグッズの販売を企画。髙橋さんはボランティアとして、ブースに掲示するポスター・チラシのデザイン制作と当日の販売スタッフを担当しました。当日も持ち前の行動力を発揮し、道行くリトアニアの人々に積極的に声を掛けグッズのアピールや販売を行ってくださいました。また他のボランティアスタッフとも打ち解け、円滑なブース運営を支援してくれました。
音楽祭協賛イベントについてのブログはこちら
一緒にブースを運営したDGDの社員は「髙橋さんは集客が上手くいかない状況を素早く察知し、人通りの多いエリアでのチラシ配りを提案し、自ら率先して行動する姿がとても印象的でした」と当時を振り返りました。
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音楽祭のボランティアに参加した現地の留学生と
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チラシ配りをする髙橋さん
進学でリトアニアへ
そもそも髙橋さんがリトアニアに渡ったのは大学進学のためでした。日本の高校を卒業後、2020年9月にミコラス・ロメリス大学に入学。入学後は新型コロナウイルスの拡大で行動規制がかけられたこともありましたが、規制が緩和されると、飲食店でのアルバイトや半年間のトルコ留学を経験したほか、多くの人と交流を深めるなど活動を広げました。
3年生から始まった期末論文(卒業論文の練習)の執筆では、「自分は文章を書くのが好きなのだと気づきました」といい、これをきっかけに旅行会社でブログを書くインターンに参加。「そこで文章を評価されたことが自信につながり、卒業論文の執筆もスムーズに進めることができました」と振り返り、同時に「文章などで表現することを生かせる職業が向いているのでは」と進路の方向性を見出すことができたといいます。
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留学先のトルコにて
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ミコラス・ロメリス大学の卒業式にて
インターンで実績 社員に登用
2024年6月に大学を卒業した髙橋さんは「リトアニアに住み続けながら日本と関わる仕事がしたい」と考え、音楽祭で出会ったDGDの社員にインターンを打診。同年10月から始めることが決まりました。髙橋さんは「音楽祭のイベントで縁を感じていたことに加え、仕事内容も大学で学んだマーケティングの知識を生かせるはず」とインターン先をDGDに決めた理由を話しました。
インターンではSNS運用や社内ニュースレターの配信、写真撮影、通訳まで幅広い業務を行っている髙橋さん。DGDについて「皆の仲が良い」との印象を持ち、「同世代のメンバーもいて楽しく働けています」と職場環境の良さを気に入っているといいます。
12月にはイタリア・ミラノでの製品のデモや商談をサポートしました。イタリアのグループ会社の担当者からは「髙橋さんをここに残してほしい」と言われるほど、その能力が高く評価されました。しかし、髙橋さんは周囲から高い評価を受けつつも、「いかに製品と会社について伝えるか勉強中です」と成長に余念がありません。
こうした実績と姿勢をDGDのメンバーも高く評価し、今年2月からはフルタイムの正社員として働くことが決まりました。
DGDで一緒に働く日本人社員は「髙橋さんは、社内のメンバーとすぐに打ち解け、会社や製品について学ぶために各部署を訪問するなど積極性と行動力を存分に発揮しています。大学で学んだマーケティングの知識も生かし、集客やコンテンツ制作においても成果を挙げています」と評価した上で、「これから髙橋さんの活躍を目にする機会が増えることと思います」と期待を寄せています。
髙橋さんはローランド ディー.ジー.グループについて知るうちに、「(日本とリトアニアの)2か国だけでなくもっと多くの国との交流を持てる会社だと気づきました」と、インターンの中で目標が大きく広がったとし、今後は「製品や会社の魅力をより伝えるために、さらに知識を深めていきたいです」と抱負を語りました。
DGDは2023年にローランド ディー.ジー.グループの一員になりました。DGDが持つユニークなソリューションを、髙橋さんがリトアニアから世界に向けて発信してくれることを期待しています。
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リトアニアでも特技の柔道に取り組んでいる髙橋さん
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イタリア・ミラノの製品デモでも活躍