リトアニアのオペラフェスティバルでオリジナルグッズ販売 和のデザインで思い出作りに
2024年07月26日 企業活動, デジタルプリンティング
7月5日と6日に行われた「第23回カウナス城オペラ国際フェスティバル2024」で当社と現地合弁会社DG DIMENSEは、オペラ「蝶々夫人」が上演された5日にブースを出店し、オリジナルグッズを販売しました。グッズは演目をモチーフにした和のデザインで、当社社内で製作。リトアニアの方々に大変好評をいただきました。またブース運営には、現地の日本人留学生らに協力していただき、音楽祭の盛り上げに一役買うことができました。販売したグッズの売り上げは全額、DG DIMENSEを通じてリトアニア国内の小児がん患者支援活動に寄付する予定です。
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現地学生の協力で活気
ブース運営には、在リトアニア日本国大使館からの呼びかけで集まった現地の日本人留学生2人と日本語を話せる現地学生3人にお手伝いいただきました。午後から始まった設営では、ポスターに段ボールを切り貼りしてパネルにしたり、バナーをテントに取り付けたり、それぞれが得意分野を生かしながら作業を進めました。学生と社員は、日本らしい衣装として法被(はっぴ)を着用し、販売に臨みました。
ブース設営直後に早速購入される方もおり、販売は好調にスタート。オペラ開演の午後8時を前に、夕方6時頃からは多くの来場者が訪れ、ブースもにぎわい始めました。来場者の中には法被に興味を持ち、記念撮影する人もいました。また、ブース周辺ではチラシを配布し来場者に案内。より多くの方に関心を持ってもらうきっかけになり、チラシ片手に買い求める方も多くいました。オペラの休憩時間や終演後はブースの前に人だかりができるほどで、グッズや日本文化への関心がうかがわれました。
学生たちはリトアニア語や英語で来場者と話しながらグッズの販売を行い、現地の方とのコミュニケーションの場にもなりました。
ブースに掲出するポスターや会場で配布するチラシの製作には、日本人留学生3人に協力していただきました。リトアニア語への翻訳やデザイン、グッズの価格設定まで、現地の事情を考慮しながら若い感性を生かして作ってくださいました。音楽祭のロゴやカウナス城をイメージした深い赤色をベースに、オリジナルグッズや寄付の案内が分かりやすく表記されています。グッズの詳細や当社グループの紹介、寄付の目的などが来場者に伝わったと思います。
参加した学生から感想をお寄せいただきました。
ポスター・チラシ製作と販売に参加:髙橋千里さん(6月までミコラス・ロメリス大学に留学)
「今回、リトアニアで開催された音楽祭企画において、他の留学生と共にポスターやチラシの作成、ブース販売などに参加し、非常に貴重な体験をすることができました。また、このイベントを通じて、リトアニアと日本の魅力を相互に伝え合う機会が生まれ、両国の絆が一層深まったと思います。さらに、ローランド ディー.ジー.様の的確なサポートにより、最大限の力を発揮することができたことを嬉しく思います」
ポスター・チラシ製作と販売に参加:大瀬良渚さん(ヴィータウタス・マグヌス大学に留学)
「日本人として、またリトアニアでの留学経験者として、両国をはじめとする多くの国々が関わるカウナスの音楽祭に参加できたことは非常に貴重な経験となりました。このイベントに携わる機会をいただき、心から感謝しています。ありがとうございました」
ポスター・チラシ製作に参加:森岡幸恵さん(6月までミコラス・ロメリス大学に留学)
「大好きな日本とリトアニアをつなぐお手伝いが出来たことをとても感謝しています。この貴重な経験を大切にして、今後も両国の魅力をお互いに知ってもらえるように私にできることを見つけていきたいです」
和のデザイン リトアニアの人々に好評
グッズはデザインから製作まで当社社員が行いました。今回上演されたオペラ「蝶々夫人」は日本の長崎県を舞台にした作品。和をイメージし、書道の人気があるというリトアニアで、毛筆の文字を取り入れたデザインにしました。ブースを訪れたリトアニアの人々は、商品を手に取りながら、異国情緒あふれるデザインに興味を示していました。
グッズの製作は5月に浜松の本社・都田棟内で行いました。トートバッグへのプリントに使用したのは、発色が良く複雑な色再現ができるデスクトップ型DTF(Direct To Film)プリンターVersaSTUDIO「BY-20」。専用のフィルムに印刷し、プレス機でトートバッグに絵柄を転写します。1枚ずつプレス機にかけ、丁寧に製作しました。
ステンレスボトルには、フラットベッドUVプリンターVersaOBJECT「MO-240」で直接絵柄を印刷。さまざまな形状や素材に対応するこのプリンターに、回転軸ユニットを装着することで、ボトルを回転させながら印刷することができます。今回は3本を同時に印刷することができました。耐久性の高いUV印刷で、洗っても絵柄が取れにくいのが特徴です。
日本とリトアニア 交流の場に
今回の音楽祭協賛では、当社グループのパーパス「世界の創造(ワクワク)をデザインする」を感じてもらえるかたちで音楽祭を盛り上げたいと考え、オリジナルグッズ販売の企画に至りました。当社とDG DIMENSEの技術やリソースを生かし、音楽祭の記憶をオリジナルグッズと一緒に残していただけたのではないかと思います。また現地の学生にも協力していただくことで、日本とリトアニアの交流にも貢献できたと考えております。ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。