BT-12でビジネスを始めたRoland DGAのAngela Bernal

コロナ禍に自宅で始めるプリントビジネス

2021年03月26日 デジタルプリンティング

コロナ禍をきっかけに、布製品に印刷できるコンパクトなガーメントプリンターBT-12を使って自宅からビジネスを始めた社員がいます。

彼女はアメリカの当社販売子会社Roland DGAでカスタマーサービスを担当する入社6年目のAngela Bernal(上写真)。

2020年9月に1台目のBT-12を購入し、10月に自身のInstagramを開設。Instagramでお客様とつながり、オーダーメイドのポーチやトートバッグ、マスク、クリスマスオーナメントなどを販売しています。

オーダーメイドのポーチは前面、後面、内側に好きな画像をプリントできます

オーダーメイドのポーチは前面、後面、内側に好きな画像をプリントできます

自宅でのビジネスについてオンラインでインタビューしました。(インタビューは2021年2月に実施しました)

コロナ禍の制約が起業のチャンスに

Roland DG:まずは、これまでのキャリアについて教えてください。

Roland DGAのカスタマーサービス部門で6年間、ラテンアメリカやカナダなどを担当しています。コロナ後はフルタイムで在宅勤務をしています。

自宅でプリントビジネスを始めたきっかけは何ですか?

幼い頃から母と一緒にハンドメイドを楽しんできて、いつも何か作りたいと思っていました。

コロナ後は毎日の通勤だけでなく、オフでレストランやディズニーランドに出かけることもなくなり、家で過ごす時間が増えました。趣味の創作で起業するなら今がチャンスだと思い、貯金してBT-12や素材などを購入しました。

これまで職場でトートバッグなどをいくつか印刷しただけでしたが、2020年9月にBT-12を購入し、10月にInstagramを始めました。当初はトートバッグを販売するつもりでしたが、数週間使っているうちにいろいろなアイデアが浮かびました。最終的には2台目も追加し、より早く作れるようになりました。

作品には縫製や刺繍も加えますか?

今はビーズなどを付けるのが好きです。数週間前にレーザー箔転写機LD-80も導入しました。残念ながら忙しくて本格的な活用はこれからですが、箔転写もデザインに取り入れていきたいと思います。

フルタイムの業務やサイドビジネス、子育てで多忙かと思います。両立のコツは?

タイムマネジメントにはとても気を遣います。YouTubeの動画などで学んだことがワークフローを作るのに役立ちました。

通常の業務や製作は自宅の空いた寝室で行っています。BT-12とLD-80もそこにあります。狭いですが、始めたばかりなので大規模な投資はできません。将来的には設備を増やし、製作の幅を広げたいと思います。

BT-12がビジネスやプライベートにもたらしたメリットは?

BT-12を使用した感想を教えてください。

操作が簡単なのがいいですね。特に初心者にはうれしいと思います。大判プリンターほど敷居も高くありません。

受注量によりますが、平均して週2回は印刷していると思います。いつも夜の数時間しか時間を割けませんが…。クリスマスシーズンは毎日印刷していたので、2台目も購入しました。

BT-12を活用するAngela

BT-12の導入でどのような効果がありましたか?

収益面はもちろん、創作意欲が高まりました。操作が簡単なこと、サイズがコンパクトなことも気に入っています。使っていて楽しく、友人や家族のために何か作ると喜ばれます。浮かんだアイデアをすぐ試せるので、流行のアイテムもいち早く作れます。

いつも生地はクラフトショップに買いに行きますが、欲しい生地が売り切れていることも。自宅でプリントできれば、好みの生地を探す手間もなくなり、在庫に左右されません。自分だけの画像やデザインでオリジナル感を加えたり、まだなかなか入手できない旬のアイテムを作れるのがいいですね。

周りからの反応はいかがでしたか。

多くの反響がありました。特に家族がこんなに喜んでくれると思いませんでした。手作りのクリスマスプレゼントやカードは喜ばれますが、贈る側も「自分で作ってくれたの?」と言われるとうれしくなります。

娘さんもあなたの創作活動に興味があるそうですね。

13歳の娘がいますが、BT-12を使うのが楽しいようで、ときどき手伝ってくれます。将来のライフスキルの一つになればいいですね。娘はイラストを描くのが好きなので、Instagramを始めることを勧めました。「もしイラストをトートバッグにしたい人がいたら、印刷して販売してみたら?」とね。もしかしたら口出しするかもしれませんが、本人が楽しくやっている限りは応援したいと思います。

お客様を見つけ、お客様が欲しいものを知る

売れ筋のアイテムを教えてください。

今はポーチが一番人気です。マスクも多いですね。クリスマスシーズンにはオーナメントの注文が増えました。これまでにないほどたくさん作りましたね。いつも9月頃に購入しますが11月になっても見つからず、それなら自作しようと思ったのがきっかけです。無地の丸い木のオーナメントに印刷したところ、クリスマスの人気商品になりました。

Angelaと娘の写真をプリントした木のオーナメント(左)とプリントした布で作ったオーナメント(右)

Angelaと娘の写真をプリントした木のオーナメント(左)とプリントした布で作ったオーナメント(右)

どのような方が購入されますか?

20代半ばから30代、40代の女性が多いですね。自分だけのデザインにできると好評です。

お客様にはJPEGなどで画像を送ってもらいます。家族の写真が多いですね。あるお客様には親友に贈るポーチを作りました。一緒にハワイを旅行したときの写真と友人の名前入りのポーチは大ウケで、これまでで最高のプレゼントだと言われたそうです。

ソーシャルメディアでどのように商品を販売していますか?

Instagramだけで多く集客できています。もちろん通常の仕事もありますので、無理はしません。Instagram上でお客様とやり取りし、PayPalなどで支払ってもらいます。もし集客が不十分だと感じたら、販路を広げようと思います。

旬のアイテムをいち早く商品に

将来に向けた計画はありますか?

今は利益が出ていますが、すべてビジネス拡大のための投資にあてています。将来的にはオリジナルのテディベアやマグカップカバー、Zoomネックレスなどを作りたいですね。Zoomネックレスは、リモート会議中にニットやブラウスにつけて自分を演出する旬のアイテムです。プリントした布をビーズにかぶせてネックレスにしようと思います。

まだお店にない新しいものを見つけたら、まずは自分で作ってみます。いいものができれば販売します。次にやりたいことはたくさんありますが、最終的にはアパレルにも進出したいですね。

ありがとうございました。頑張ってください!

これからも独創的なアイデアを当社製品で実現することを期待しています。

インタビュー動画(英語)はRoland DGAのFacebookページから