チリで開催された「第13回世界ファブラボ代表者会議(FAB13)」に協賛しました
2017年11月15日 イベント・展示会, 3Dものづくり
7月31日から8月6日までの7日間、チリ・サンティアゴで13回目となる世界ファブラボ代表者会議(FAB13)が開催されました。
ファブラボは、様々なデジタル工作機器を取り揃えた市民工房です。「MAKE(作る)」「LEARN(学ぶ)」「SHARE(分かち合う)」のコンセプトの下、個人の自由なアイデアに基づくものづくりを支援するとともに、世界各地のファブラボ間のネットワーク化により、ものづくりに関する知恵やノウハウを共有し、国境を越えて協働するグローバルなものづくりコミュニティを形成しています。世界ファブラボ代表者会議は、年に一度、世界中のファブラボ関係者が一堂に会する場です。
当社にとって5回目の協賛となった今回のイベントには、世界1,000ヶ所以上のファブラボの関係者が参加。「人工知能」「テクノロジーによる持続可能な未来」など、今話題のテーマを中心に、デザイン、エンジニアリング、テクノロジーの分野のエキスパートがプレゼンテーションを行いました。イベント期間中には、当社のアメリカの販売子会社Roland DGAが最新の製品とその強みを紹介するブースを出展し、製品を使ったワークショップを開催しました。
現地の大学Pontificia Universidad Catolica内に設置されたFAB13の会場
デジタルプリンティングやデジタルものづくりのテクノロジーを体験する参加者で賑わった当社ブース
ワークショップでは、これまで当社製品に触れたことがないチリの若者に、デジタルツールを使ったものづくり、プリントなどのプロセスを実際に体験しながら、彼らが心に描いたコンセプトをカタチにしてもらいました。当社にとって、ものづくりの機会を提供できたことは大きな喜びであり、また貴重な経験となりました。
当社の3次元切削加工機SRM-20を使ったものづくりを体験する参加者
参加者にインクジェットプリンターをはじめとした当社の製品ラインナップを紹介するRoland DGA のセールスディレクターAmado Lara(写真右)
ブースでは、インクジェットプリンター、3次元切削加工機やカッティングマシンの展示に加え、Roland DGAがアメリカで展開している、当社製品を使ってデジタルものづくりの手法を学ぶことで学生の創造力を育む教育カリキュラムのデモンストレーションも行われました。このカリキュラムは、工学などのSTEM*分野や、デザイン、アートを学ぶ学生が、当社製品を簡単に使いこなせるようにするためのものです。
* Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の4学科。
ブースでは、当社製品を使ったプリントショップを展開。教育関係者、大学教授、エンジニア、ファブラボのオーナーなど多くの皆さんから人気を集めました。ブースの担当者は、参加者が持参した画像データをバッグやTシャツなどにプリントするためのサポートに大忙しで、ブースの盛況ぶりに嬉しい悲鳴をあげていました。
Roland DGAのマーケティングマネージャー、Nicole DelPratoは、今回のイベントについて次のように感想を述べています。「予想以上の盛況に驚きました。当社製品に強い関心を寄せてくださる参加者の皆さんに、その可能性をお伝えできたことは、私たちにとって素晴らしい経験になりました」
写真左:Roland DGAのGarrett Smawley(右)、Nicole DelPrato(中央)とワークショップで作成したバックパックを手に嬉しそうな参加者
写真右:Roland DGAのAmado Lara(右)と当社のUVプリンターでプリントしたノートを手に笑顔を見せる参加者
若きクリエーター、デザイナー、エンジニアがアイデアを追求し、具現化するための場所と言っても過言ではない世界ファブラボ代表者会議。彼らが未来のテクノロジーを担うリーダーとなるということを考えると、このイベントが、当社をはじめ、テクノロジー業界全体にとって、今後ますます重要になることを実感しました。
FAB13を通じて、当社はテクノロジーを提供するだけでなく、教育の現場や地域コミュニティなどで新しいアイデアを発展させる役割を果たすための努力を続けていかなければいけないことを再認識しました。世界ファブラボ代表者会議や世界中のファブラボで起きているムーブメントには、「イメージをカタチに」という当社の企業理念が反映されています。世界中のファブラボと情報を共有し、課題解決のために協力しながら、当社はこれからもアイデアの具現化に必要なデジタルツールを提供してまいります。