海外インターンシップ活動のご紹介
2017年10月03日 企業活動
6月19日(月)から7月28日(金)までの6週間、海外の学生を対象としたインターンシップを実施しました。
※インターンシップとは:学生が自らの専攻や将来の就職に活かすために、在学中に一定期間、企業で実際に職場体験できる制度。
“社員がいきいきと働き、その能力を最大限に発揮すること”
私たちは、それこそが、イノベーションの誘発や新しい付加価値の創出につながると考えており、「多様性を活かした強い組織作り」を人事戦略の柱のひとつに掲げ、現在、「障がい者活用」 「女性活躍推進」 「多様な働き方の実現」という3つのテーマに取り組んでいます。
「多様な働き方の実現」において重要な活動のひとつが“グローバル化への対応”です。当社は、さまざまな国や地域の人々が集まり、世界中でビジネスを展開しています。グループ全体の売上高の約9割を海外売上が占め、全従業員のうちの半数近くが海外のスタッフで構成されており、職場においてもグローバル化、ダイバーシティ(多様化)が進行しています。
今回の海外インターンシップは、異なる国籍/言語/文化/価値観などを持つ人と人とが、お互いの“違い”を理解し、尊重しながら、ひとつの目標に向かって力を合わせていく、そんな職場環境の実現に向けた取り組みの一環として行われました。
インターンシップに参加してくれたのは、米国ミシガン大学 1回生の Anika DholakiaさんとDavis Whiteさんです。おふたりはそれぞれ人事部門と情報システム部門に配属され、与えられた課題に対する解決策を検討、提案するというプログラムにチャレンジしました。
Anika Dholakiaさん (専攻:ビジネス/配属先:人事部門)
私は、将来自分がどんな仕事をしていくか、ということについて明確なイメージを描けていませんでした。そんな時、今回のインターンシップのことを知りました。人事の仕事は、興味のある分野のひとつでしたので、その仕事内容や役割を知るよい機会だと思いました。また、教室では学ぶことのできない職場での実務や日本という異なった文化に触れることができることも大きな魅力でした。
配属先の人事部門では、実際に部署が抱えている課題に取り組みました。関係者へのヒアリングを行い、内容を分析して、具体的な解決策を提案しました。そして、その解決策を実行するように関連部署に対して働き掛けを行いました。こうした一連のプロセスを実践できたことは、とても貴重な経験となりました。
仕事においては、アイデアを出すことと、そのアイデアを周りと共有して理解を得ることの大切さを学びました。また、日本ではチームワークを大切にしていることがとても印象的でした。アメリカで学んだチームワークが「一人ひとりが役割を果たすことで、目標を達成していく」というものであったのに対して、日本におけるチームワークは「他のメンバーと一緒に同じ業務に携わり、アイデアを出し合い、協力しながら目標を達成していく」という考え方の違いにも驚かされました。
今回のインターンシップでは、仕事だけでなく食事や移動などの生活面においても、自分で考え、決断し、行動しなければならないことがたくさんありました。失敗することもありましたが、周りの助けを借りながら、無事に乗り切ることができたことは、自分にとって大きな自信と成長につながったと強く感じています。
人事メンバーと打ち合わせをするAnikaさん。
Davis Whiteさん (専攻:コンピュータ-・サイエンス/配属先:情報システム部門)
私は、幼い頃から日本の歴史や文化にとても関心を持っており、高校時代からは日本語のクラスも受講していました。また、数年前からはコンピューターのプログラミングにも強い興味を抱いてきました。今回のインターンシップの話を聞いた時には、自分が興味を持っているふたつのことを同時に学ぶことができる絶好のチャンスだと思いました。
配属先の情報システム部門では、ネットワークに関する業務や他部門に対して新しいITシステムを提案するプロジェクトに携わりました。仕事の組み立て方や周りとのコミュニケーション、連携の仕方など、さまざまなことに興味を持ってプログラムに臨みましたが、仕事をうまく進めていくためには、質の高いコミュニケーションが必要不可欠であることに気づかされました。特に、問題が発生した時には、自分ひとりで何とかしようとするのではなく、周りのメンバーと効果的にコミュニケーションを図り、解決策を導き出していくことがとても大切であることを学びました。
部署のメンバーは気軽に話しかけてきてくれて、私に色々なことを教えてくれました。私も会話する時に時々日本語を使うようにチャレンジしましたが、うまく言葉が出なかったり、相手の言っていることが理解できなかったりと、まだまだ勉強が必要だと感じました。
来日する前には、長期滞在することで、ずっと心に描いてきた日本への強い憧れが薄れてしまうのではないかと懸念していましたが、そんな心配はまったく必要ありませんでした。私にとってこの6週間の出来事は、とても一言では言い表せない程、楽しく、そして貴重な経験となりました。
活動の成果について発表するDavisさん。