中国で開催された「第12回 世界ファブラボ代表者会議(FAB12)」に協賛
~教育市場にデジタルものづくりの可能性を提案~
2016年12月16日 3Dものづくり, イベント・展示会
当社は、デジタルものづくりの文化を広めるために、世界各地でさまざまな活動を支援しています。今回は、中国・深圳で開催された「第12回 世界ファブラボ代表者会議(FAB12)」での取り組みを紹介します。世界ファブラボ代表者会議は、年に一度、世界中のファブラボ(*1)の関係者が一同に会する場です。当社は、会議のスポンサーとして会場内にブースを設置し、当社製品を使ったワークショップを開催するなどして、世界各地のファブラボメンバーや中国各地から来場した教育関係者、深圳市民の皆様に対し、デジタルものづくりの幅広い可能性を訴求しました。恒例となった一般公開日(3日間)には、当社ブースに約1,500名の深圳市民が来場され、ワークショップへの参加者数も600名超にのぼるなど、大きな関心を集めました。
*1:米国マサチューセッツ工科大学のニール・ガーシェンフェルド教授が提唱した、デジタルからアナログまでの様々な工作機器を取り揃えた市民工房。
ブースの様子を動画でご覧いただけます。
一般公開日に行われたワークショップは、当社の中国の販売子会社Roland DG (China) Corporationと上海のファブラボ「XinFab」が共同で企画・運営したもの。3次元切削加工機を使った電子工作や、カッティングマシンを使ったランプシェードの装飾、UV-LEDプリンターを使った革のブレスレットの製作など、計7種類のプログラムを通じて、デジタルものづくりを楽しんでいただきました。
広州大学のメイカースペース「創元素」のメンバー、Luo Yujie氏からは、「ローランド ディー.ジー.の製品は以前から知っていましたが、電子工作のワークショップで、実際に3次元切削加工機『SRM-20』を使用し、その性能に感心しました。工業系やデザイン系の専門学校で大いに役立つと思います」と話してくれました。また、3Dプリンターなどのデジタル工作機器を扱う上海の販売代理店で、STEM教育(*2)向けのカリキュラム提案も手掛ける上海启培智能科技有限公司CEO、Yang Bo氏は、「STEM教育の電子工作で、プリント基板の製作にSRM-20が活用できると思います。また、UV-LEDプリンターの『LEF-300』は、多様な素材にユニークな表現ができる点が気に入りました。ワークショップで作った作品をお客様に紹介し、LEF-300の可能性を知ってもらいたいと思います」とコメントいただきました。
*2:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の4学科を重視する教育。
Roland DG (China) Corporationのマーケティングマネージャー、Cheng Qiは、「ワークショップには、親子連れのお客様にも多数ご参加いただきました。多くの子どもたち(最年少は何と4歳!)が創造力を働かせながら、夢中で作品の製作に取り組む姿が見られたことは、当社製品が子どもたちの教育に活用できることを発信するうえで大きな一歩になったと思います。XinFabには、教育の現場で活躍するメンバーも多く在籍しています。今後は、中国の教育市場に対して、当社製品を活用したデジタルものづくりを盛り込んだ教育カリキュラムを提案することも視野に入れ、連携を強めていきたいと考えています」と述べています。