製品ニュース
2006年10月10日
ローランド ディー.ジー.株式会社
ワンボタン操作で立体物を3Dデータ化!コストパフォーマンスに優れた3Dレーザースキャナのエントリーマシン LPX-60
ローランド ディー.ジー.株式会社(浜松市新都田1-6-4/代表取締役社長:冨岡昌弘)は、3DレーザースキャナLPXシリーズの最新モデル「LPX-60」を本日発表・発売いたします。
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開発の背景
3DレーザースキャナLPXシリーズは、赤色半導体レーザーを立体物に照射し、その反射で形状を読み取り3Dデータ化する、非接触タイプの形状入力マシンです。
LPX-60は、現行機であるLPX-600で好評の“誰もが使える簡単操作”のコンセプトを継承しながらも、100万円を切る低価格を実現したシリーズ最新モデルです。スキャンしたい立体物を本体内のターンテーブルにセットすれば、あとは付属の専用ソフトウェア「Roland LPX EZ Studio 」が、3Dデータの完成までを自動で行いますので、3Dスキャンをはじめて行う方でも手軽にご利用いただけます。また、今まで3Dスキャナに興味があっても、なかなか導入までには至らなかった方や、大学・高等専門学校などの教育用として導入を検討している方のために徹底的にコストを見直し、導入しやすい低価格を実現しました。
本体は、実用的なスキャンエリアを確保しながらも、デスクトップにも設置できる大きさにコンパクト化。さらに基幹部品であるスキャンヘッドを新規設計することで、現行機LPX-600と同様の高画質の維持と、スキャニング時の死角をより少なく抑えることにも成功しました。
LPX-60は、“図面やデータのない粘土製などのデザインモデル、試作品、手作業により形状の変更を行った製品”を手軽に3Dデータ化できる新しいデジタル化ツールとして、ものづくりの現場、特にデザイン・設計分野におけるリバースエンジニアリングの推進や業務効率の向上をサポートします。また、教育、医療、考古学研究など幅広い分野においてもご活用いただける一台です。
製品の特長
ワンボタン操作で簡単に立体物を3Dデータ化
LPX-60は“初心者からプロフェッショナルまで、誰もが使える簡単操作の3Dスキャナ”をコンセプトに開発しました。標準付属の専用ソフトウェア「Roland LPX EZ Studio」を使えば、ワンボタン操作で【立体物の読み取り】から【合成や穴埋め、ノイズ消去などのデータ修正】、そして【3Dデータの完成】までを自動で完成できます。このため3Dスキャンをはじめて行う方でも、高精細な3Dデータを得ることができます。また、もうひとつの標準付属ソフトウェアであるスキャンコントロールソフトウェア「Dr.PICZA3」と、別売の高機能サーフェス変換ソフトウェア「Pixform™ Pro」を組み合わせることにより、高度な入力・編集作業にも対応できます。
導入しやすい低価格を実現した3Dレーザースキャナのエントリーマシン
LPX-60は、モジュール設計による一体型高剛性シャーシを採用するなど、コスト面を徹底的に見直しました。これにより高機能化を図りながらも、導入しやすい低価格<標準価格898,000円(税込価格942,900円)>を実現しました。これから3Dスキャンをはじめる方や、大学や高等専門学校などの教育用途としても、最適な価格のエントリーマシンです。
高精細スキャニングと実用的なスキャンエリア
LPX-60は、その心臓部に高性能ガラス非球面レンズを採用した専用ヘッドを再設計し、高画質を維持しながらスキャニング時の死角をより少なく抑えることに成功しました。さらに、大きな立体物もスムーズにスキャンできる直径203.2mm×高さ304.8mmの実用的なスキャンエリアを確保しました。スキャン方式は「回転スキャン※1」と「平面スキャン※2」のデュアルスキャンを採用。「平面スキャン」ではスキャン面数を最大20面まで設定可能で、スキャン面数を増やすことで仕上がりのモデル精度が向上します。また、スキャン条件は用途や希望時間に合わせ任意に設定することも可能です。
注)本製品はレーザー方式のため、対象物の素材や色によってスキャン結果が異なります。また、対象物の頂上付近などレーザー光が全く当たらない、または当たる角度が浅い部分はスキャンできません。透明なもの、黒・青・緑などの暗い色のもの、つやのあるもの、金属や鏡など反射が強いもの、布地や毛羽立ったものは期待したスキャン結果が得られないことがありますので、白色の表面処理剤などで下地処理を行ってください。
※1.ターンテーブルに載せた対象物を回転させ、一定方向からレーザービームを照射して対象物の読み取りを行う方法。
※2.対象物を固定してレーザービームを左右に走査しながら読み取りを行う方法。「Roland LPX EZ Studio」ではこの方法で読み込んだ複数のスキャン面を自動で合成し、一つの3次元データに変換します。
当社SRP(Subtractive RP)との併用で入力から出力までがデジタルで完結
LPX-60で読み込んだ3Dデータは、MDX-540をはじめとする当社製のSRP(Subtractive RP-切削加工機-)を使い、立体物として出力いただけます。これによりLPX-60によるデータ入力~SRPでの試作品製作までを社内で一貫して行うことが可能となり、製品開発における効率化がさらに加速します。
主な仕様
品名 | LPX-60 |
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価格 | 標準価格 898,000円 (税込価格942,900円) |
最大スキャン領域 |
回転スキャン:直径203.2 mm × 高さ304.8 mm |
センサ / スキャン方式 | 非接触式レーザーセンサ / スポットビーム三角測量方式 |
外形寸法 / 重量 | 500(W) mm × 382(D) mm × 619(H) mm / 32 kg |
インターフェイス | USB (USB1.1準拠) |
対応OS | WindowsR 2000/XP |
発売後1年の販売目標台数 | 100台(国内・海外の合計台数) |
発売日 | 2006年 10月 10日(火) |
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