プッチーニのオペラ「蝶々夫人」上演

カウナス城オペラ国際フェスティバルに協賛 リトアニアとの絆を深める

2024年07月22日 企業活動, デジタルプリンティング

7月5日と6日にリトアニア・カウナスで開催された音楽祭「第23回カウナス城オペラ国際フェスティバル2024」に、現地の合弁会社DG DIMENSEと共同で協賛しました。美しいカウナス城の野外会場で行われた音楽祭は、両日とも約1万人が来場し、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」(上写真/撮影:Teodoras Biliūnas)やイタリアオペラの名曲のガラコンサートを楽しみました。
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日本人キャストが活躍した「蝶々夫人」

音楽祭は、日本とリトアニアの文化交流の貴重な機会となりました。初日の7月5日は、野外にソリスト(声楽家)とオーケストラが左右に並ぶ特別なステージが設けられ、吉田裕史氏の指揮のもと、長崎を舞台としたプッチーニの「蝶々夫人」が上演されました。

  • プッチーニのオペラ「蝶々夫人」上演

    野外ステージで「蝶々夫人」を上演

  • 指揮を振る吉田裕史氏

    情熱を込めて指揮を振る吉田裕史氏(撮影:Teodoras Biliūnas)

今年はプッチーニ没後100年、蝶々夫人初演120年という記念すべき年です。最高のオペラをカウナスの観客に届けたいという吉田氏の熱意のもと、イタリアと日本でオーディションを実施。主役の蝶々夫人役の上田純子氏をはじめ、日本人ソリスト4名が主要キャストに選ばれました。出演者の迫真の演技や地元のカウナス国立ミュージカル劇場管弦楽団の演奏、カウナス国立ミュージカル劇場合唱団のコーラスを前に、涙を浮かべながら鑑賞する観客の姿も見られました。

また、オペラの終演後には、駐リトアニア日本国特命全権大使の尾﨑哲氏、吉田裕史氏、日本人ソリストの皆さんと当社社長の田部が親睦を深めました。

吉田裕史氏が公演に向けた想いを語ったインタビューはこちら

  • 蝶々夫人役の上田純子氏

    蝶々夫人役の上田純子氏ら日本人キャストの熱演が光る公演に(撮影:Teodoras Biliūnas)

  • 終演後の記念写真

    終演後の交流の様子。前列左から、ソリスト上田純子氏、林眞暎氏/後列左から、ソリスト友杉誠志氏、吉田裕史氏、当社社長の田部、尾﨑哲大使(駐リトアニア日本国特命全権大使)、ソリスト井出司氏

ガラコンサートで建国記念日を祝福

7月6日、音楽祭の2日目には「ガラコンサート イタリア音楽の夕べ」が開催され、プッチーニなどのイタリアオペラの名曲が演奏されました。前日に出演した日本人ソリスト4名を含む総勢24名が6名の指揮者のもと、素晴らしい演奏を披露しました。この日はリトアニアの建国記念日の祝日であり、土曜日でもあったため、初日を上回る観客が会場に集まりました。午後9時には建国記念日を祝って国歌斉唱が行われ、出演者と参加者全員が一体となって盛り上がる場面は、圧巻の光景でした。

  • ガラコンサート

    総勢24名のソリストとオーケストラによる壮大なガラコンサート

  • 国歌斉唱

    国歌斉唱で出演者と観客が一体に(撮影:Teodoras Biliūnas)

リトアニアには、建国や独立に関する記念日が年に3回あります。夏の記念日は7月6日の建国記念日だけです。冬が長いリトアニアでは、みんなで外でお祝いできるこの日はとても重要で、各地でさまざまな文化イベントが行われます。DG DIMENSEのある首都ビリニュスでもこの週には多くのイベントが開催され、街はお祭りムードに包まれました。

最高の音楽を楽しむ夏の夜

リトアニアは緯度が高く、7月初めの日没は夜10時頃と、夜になっても明るい時間が続きます。音楽祭は両日とも晴天に恵まれ、まだ明るい夜8時に開演し、日没近くの夜10時に終演しました。ヨーロッパ各国から訪れたオペラファンだけでなく、地元の人々が芝生に座り、くつろぎながら音楽を楽しむ姿が見られました。
音楽祭が行われたカウナスは、首都ビリニュスから約100kmの距離にあるリトアニア第二の都市です。カウナス城の音楽祭は今回で23回目を迎え、地域の人々に愛され、定着しています。

  • リラックスして楽しむ人々

    芝生でリラックスして演目を楽しむ人々

  • 音楽祭フィナーレの花火

    2日間の音楽祭のフィナーレを彩る花火(撮影:Teodoras Biliūnas)

DG DIMENSEとともにリトアニアとの友好を育む

昨年設立したDG DIMENSEを通じて、当社はリトアニアとの文化交流と親交の構築に努めてまいりました。今回の音楽祭への協賛もその一環です。音楽祭を支援するだけでなく、リトアニアの皆さんが少しでも日本を身近に感じ、知ってもらう機会にしたいと考え、演目の蝶々夫人がモチーフのデザインを自社製品で印刷したオリジナルグッズを提供しました。

蝶々夫人が上演された音楽祭初日の5日、会場内に当社とDG DIMENSEが共同でブースを設置し、オリジナルグッズを販売しました。販売には在リトアニア日本国大使館の呼びかけのもと、現地の日本人留学生ら5名にボランティアとして協力いただきました。売り上げはDG DIMENSEを通じてリトアニア国内の小児がん患者支援活動に寄付される予定です。ブースでの活動の詳しい模様は後日ブログで紹介します。

  • グッズ販売の様子

    現地の学生ボランティアの協力のもとブースでグッズを販売

  • オリジナルボトル

    ブースで販売した「蝶々夫人」モチーフのオリジナルグッズ

今後も、両国の友好関係を育むための活動を継続していきます。ブログなどを通じて、読者の皆さんにリトアニアについて広くお伝えできればと思います。

最後に、ご協力してくださった皆さま、そしてブースにお立ち寄りいただいた皆さまに心から感謝申し上げます。