企業ニュース

2022年09月16日

ローランド ディー.ジー.株式会社

バインダージェット方式3Dプリンター事業の合弁会社設立

グローバルに広告・看板用インクジェットプリンターや3次元ものづくりツールを製造・販売するローランド ディー.ジー.株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役 社長執行役員:田部耕平)は、中国にてバインダージェット方式3Dプリンター事業の合弁会社を設立いたしましたので、お知らせいたします。
※バインダージェット方式:3Dプリンターの造形方式のひとつで、プリントヘッドのノズルから液体の「バインダー(結合剤)」を主材料となる粉末に噴射して造形物をつくる方式のことをいいます。

当社は、愛司凱科技股份有限公司(以下“AMSKY”)、景徳鎮昌南新区中熙投資合伙企業(以下“中熙投資公司”)、AGCセラミックス株式会社(以下“AGCC”)と共に、セラミックス用バインダージェット方式3Dプリンターおよびセラミックス造形材料、その他補助材料の販売、セラミックス3D造形体の受託造形サービス、並びに教育・体験センター運営を目的とする合弁会社 微瓷科技(江西)有限公司を中国の景徳鎮市に設立いたしました。AMSKYおよびAGCCとのパートナーシップにより、中国国内の新規市場を開拓し、当社技術の活用用途を拡げてまいります。

景徳鎮市は、中国江西省北部に位置し、1千年以上の歴史を持つ世界でも有数の窯業・陶芸の生産地です。現在、複雑繊細な形状の陶芸品の多くは職人による伝統的手工業によって制作されており、量産化が課題と言われています。また、伝統職人技能の習得に膨大な時間を要することから、後継者不足の問題も深刻化しています。中国の陶器の歴史に革命が起こると言われるこの3Dプリンティング技術の導入により、これらの課題を解決しより豊かな社会の実現に貢献してまいります。

出力サンプル
バインダージェット方式3Dプリンターでは、切削加工機では作り出すことができない精緻な中抜きのセラミックス3D造形体なども出力することができます。表面に釉薬を施すことにより、色彩表現も可能です。陶器としての革命を起こすだけでなく、砂型・鋳型として幅広い産業用途が考えられ、建築、デザイン、アートといったクリエイティブな分野にも展開できると考えています。

  • バインダージェット方式3Dプリンターを用いたアート作品

  • バインダージェット方式3Dプリンターを用いたアート作品

  • 造形直後のサンプル

    造形直後のサンプル

  • 釉薬を塗り、焼成したあとのサンプル

    釉薬を塗り、焼成したあとのサンプル

合弁会社概要

合弁会社名 微瓷科技(江西)有限公司(英語名:CERAWEI TECHNOLOGY CO.,LTD)
場所 中華人民共和国江西省 景徳鎮市
登録資本 2,850,000米ドル
出資率 AMSKY 51%、中熙投資公司 24%、AGCC 20%、当社 5%

事業概要

提供製品、サービス セラミックス材料を出力するバインダージェット方式3Dプリンター及び周辺機器の販売
セラミックス材料及び補助材料の販売
出力サービス、教育・出力体験サービス
対象地域 中国:合弁会社を通した製品販売、サービス提供
グローバル:2023年以降、既存当社販路を予定
事業開始時期 2022年8月
想定売上 2026年に約3億900万元(約63.6億円 1元=20.59円)
2022/9/13時点

業績に与える影響
本件および本件に関わる事業が当社の今期の連結業績に与える影響は軽微と見込んでおります。

報道関係の方のお問い合わせ先
ローランド ディー.ジー.株式会社
コーポレート本部(広報窓口まで)
〒431-2103 静岡県浜松市浜名区新都田1-1-2  TEL:053-484-1200
E-Mail:rdg-pr@rolanddg.co.jp

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