製品ニュース
2007年03月01日
ローランド ディー.ジー.株式会社
「新発想のカラーサポート」と「バリアブルデータ印刷機能」を搭載し、さらなる高機能化を遂げたプリンター用出力ソフトウェア「Roland VersaWorks® 2.2」リリースのご案内
ローランド ディー.ジー.株式会社(本社:浜松市新都田1-6-4/代表取締役社長:冨岡昌弘)は、当社大型インクジェットプリンター用の出力ソフトウェア「Roland VersaWorks® 2.2(ローランド・バーサワークス 2.2)」をリリースしました。
Roland VersaWorksは、デジタル印刷に用いられるページ記述言語で業界標準のアドビシステムズ社純正Adobe® PostScript®3™を搭載し、当社プリンターに最適な色表現と豊富な印刷機能を備えた出力用ソフトウェアです。バージョン2.2では、新たなカラーサポート機能として「Roland Color System Library(ローランドカラー・システムライブラリ)」と「バリアブルデータ(可変情報)印刷機能」を加えるなど、10項目以上に上る機能強化・改良を実施しました。
このRoland VersaWorks 2.2は、3月以降に出荷される当社プリンター製品に同梱されます。また、バージョン2.1以前をご利用中のお客様は、Roland VersaWorksのアップデート機能「Roland@NET」を使用してインターネットで更新できます。(更新費は無料。インターネット接続の通信費は除く)
なお、本日発表しました新製品のインクジェットプリンター「VersaCAMM VP-540/300」にもRoland VersaWorks 2.2が標準で付属します。
開発の背景
当社は、業務用の大型プリンターの開発、製造を行っております。インクジェットプリンターの性能向上は目ざましく、より速く、より美しい出力を得ることが各メーカー共通の課題となっています。このような中、当社は以前からソフトウェア開発の重要性を認識し、研究開発を積極的に推進するとともに、お客様にトータルな出力ソリューションを提供しています。
RIP(Raster Image Processor)は、PostScriptなどの印刷データをプリンター、インク、メディアの特性に合わせて色調整し、ページレイアウトを行い、最終的にプリンターの言語に変換する役割を担っています。当社は、プリンター開発の経験とノウハウを活かした、自社開発の「Roland VersaWorks」を2004年に発表し、当社プリンター製品に標準付属しています。
Roland VersaWorks® 2.2 主な新機能
※以下、文章中でRoland VersaWorksを RVWと省略記載します
- 斬新な発想で色指定を確実にする「Roland Color System Library」
RVW2.2には、1,000色以上のソリッドカラーを収録した「Roland Color System Library(ローランドカラー・システムライブラリ)」を印刷用データとして新たに収録しました。これにより、ユーザーが目的に応じて4種類のカラーチャート(色見本表)を任意に出力して利用できます。
色指定がインクメーカーなどの市販カラーチャートの場合、実際に使用する印刷機やインク、用紙に合わせて色をいかに近づけていくかというアプローチを行いますが、色見本と印刷物の色を完全に一致させることは困難です。Roland Color System Libraryは、これとは逆転の発想で、当社プリンターで印刷したカラーチャートの中からクライアントに色を指定してもらうことで、円滑なカラーコミュニケーションを実現するものです。
データ上の色指定もAdobe® Illustrator®用のスウォッチライブラリを付属していますので、色の決定後はデザインに反映させるだけで、イメージ通りの色を出力することができます。
-自由なデザインの「バリアブルデータ印刷機能」
バリアブルデータ(可変情報)印刷は、アプリケーションソフトで作成したデザインと、住所録などのデータベース情報を組み合わせることで、一枚ごとに異なる文字や画像を印刷する手法です。RVW2.2と当社プリンターのシステムでは、写真付きの名札の作成はもちろん、従来は個別にデザインが必要とされたポスター・看板などの大判出力において電話番号や支店名などの一部情報を変えた連続印刷も可能になります。さらに、プリント&カット*搭載機では一枚ごとに内容の異なるラベルやステッカーを自由な形で作成できます。これにより出力の効率アップや付加価値の高い出力物を提供することが可能になります。
*プリント&カットとは・・・アプリケーションソフトでカット線として設定した線のデータを印刷後に自動でカッティング(抜きでなくハーフカット)する当社独自の機能です。オフセットやスクリーン印刷の工程で必要な型が不要になるため、小ロットのラベルやステッカーを低コストで作成できるほか、車やバス、電車のマーキングなどに幅広く活用されています。本機能を搭載したプリンターは、SOLJET PROIII XC-540およびVersaCAMMシリーズ等で、市場ではプリント&カット複合機として認知されています
Roland VersaWorks® 2.2 主な仕様
品名 | Roland VersaWorks 2.2 |
---|---|
対応プリンター | SOLJET PROIII、ADVANCED JET、VersaCAMM、SOLJET PROII V各モデル ※VersaCAMMは、3月1日発表の新製品VP-540、VP-300を含む。 |
システム要件 | OS:Windows® XP Professional Service Pack 1以上または Windows® 2000 Service Pack 4 (Windows Vista™への対応詳細については、当社Webサイトで告知します。) CPU: Pentium 4 2.0 Ghz以上を推奨 メモリ: 512MB(1GB以上を推奨) 作業時のハードディスク空き容量: 40GB以上の空きを推奨。印刷データや保存するRIP済みファイルに応じて、必要な容量が異なります。 |
リリース日 | 2007年3月1日(木) 2.1以前のバージョンをご利用いただいているお客様は、ソフトウェアの更新機能によりインターネットでアップデートいただけます。 |
※仕様は予告なく変更する場合があります。
- 報道関係の方のお問い合わせ先
-
ローランド ディー.ジー.株式会社
販売推進グループ
〒431-2103 静岡県浜松市新都田1-6-4 TEL:053-484-1208 / FAX:053-484-1216
- お客様のお問い合わせ先
-
ローランド ディー.ジー.株式会社
コールセンター
〒431-2103 静岡県浜松市新都田1-6-4 TEL:0120-808-232 / FAX:053-484-1232