2基の4色プリントヘッドを搭載。究極の画質、圧倒的なスピードでLFPの概念を変える「ハイファイジェット・プロ」誕生！Hi-Fi JET PRO Model FJ-500/FJ-400

※写真はFJ-500です。

ローランド ディー.ジー.株式会社(本社:浜松市新都田1-6-4/代表取締役社長:冨岡昌弘)は、「ツインヘッド」コンセプトの大型インクジェットプリンタ「Hi-Fi JET PRO (ハイファイジェット・プロ) モデル FJ-500(54インチ幅対応)、FJ-400(44インチ幅対応)」を本日発表いたしました。

業界におけるLFP(大型プリンタ)のニーズは年々高まっており、プリンタの用途や技術開発においても顕著な進歩が見られます。このような中、当社ではプリント専用モデル「Hi-Fi JET Model FJ-52/42」、プリント&カット複合モデル「CAMM JET Model CJ-500/400」の2シリーズを展開しており、その定評ある高画質はサイン、グラフィックアーツ、印刷のプロフェッショナルの方々に高く評価されています。

さて、今回当社が発表しました「Hi-Fi JET PRO モデルFJ-500/400」はプリント専用モデルであるHi-Fi JETに「PRO」の名を冠した、当社インクジェットプリンタのフラッグシップモデルです。

最大の特長は、4色一体型のプリントヘッドを2基搭載した「ツインヘッド」プリントシステム。この画期的なツインヘッドによって(1)8色超高画質印刷、(2)4色超高速印刷、(3)顔料・染料切替(4色)を実現しました。((1)～(3)は排他的利用で、別売のクリーニングカートリッジで洗浄を行うことにより変更可能。)

さらにHi-Fi JET PROは、業界最先端のプリントテクノロジーを惜しみなく投入しています。異なるドット径のインク粒子を吐出するバリアブルドット・コントロールを新開発し、最大出力解像度1440 dpi x 1440 dpi^※を達成。優れた発色と耐光性で定評の顔料インクに加え、新たに染料インクをサポート、Adobe® 純正PostScript®3™搭載の高性能ソフトウェアRIP「Roland ColorChoice®」を標準添付、100 BASE-TX高速ネットワークI/F搭載など、単なるプリンタのハードウェアにとどまらない出力システムとして高い完成度を誇ります。

当社はHi-Fi JET PRO モデルFJ-500/400をポスター、フォト、ファインアート、デジタルプルーフなど、特に品質と生産性を重視されるサイン、出力センター、印刷会社、デザイン事務所、フォトラボのハイエンドユーザーに向け販売を展開していきます。

「ツインヘッド」でLFPの新境地を拓く、インクジェットプリンタの未来形「Hi-Fi JET PRO Model FJ-500/400」は、2000年8月28日(月)販売開始です。

※用紙送り方向(縦):1440 dpi、ヘッド移動方向(横):バリアブルドット制御による1440dpi相当。

大型インクジェットプリンタ Hi-Fi JET PRO モデルFJ-500/400の主な特長

4色プリントヘッドを2基搭載した「ツインヘッド」コンセプト

通常のインクジェットプリンタは「シアン(C)」「マゼンタ(M)」「イエロー(Y)」「ブラック(K)」の4色ヘッドで印刷を行いますが、Hi-Fi JET PRO Model FJ-500/400は、4色一体型の高性能プリントヘッドを2基搭載しています。この「ツインヘッド」によって、最大8本までのインクをサポートすることを可能にしました。これにより顔料インク8色による超高画質印刷を実現。また、4色インクを2セット使用(計8本)することもでき、この場合、各色2倍のプリントヘッドを使用した超高速出力が行えます。ニーズに合わせ非常にフレキシブルな組み合わせからインクシステムをユーザーが選択できる、これがHi-Fi JET PROの「ツインヘッド」コンセプトです。

Hi-Fi JET PROがサポートするインクの組み合わせ

1.顔料8色:C、M、Y、K、Lc(ライトシアン)、Lm(ライトマゼンタ)、Or(オレンジ)、Gr(グリーン)
2.顔料4色 x 2セット:C、M、Y、K 各2
3.染料4色 x 2セット:C、M、Y、K 各2
4.顔料4色 + 染料4色:顔料C、M、Y、K + 染料C、M、Y、K

*それぞれの組み合わせは排他的利用となります。別売のクリーニングカートリッジで洗浄を行うことで変更が可能です。

バリアブルドット・テクノロジーと8色インクによる究極の高精彩画質

ローランド ディー.ジー.では新たに開発したバリアブルドット・テクノロジーをHi-Fi JET PROに採用しました。バリアブルドットは、プリントヘッドから異なる径のインク粒を打ち分けることによって画質の向上を実現するインクジェットプリンタの最先端技術です。微細なインク1粒1粒を非常に高精度にコントロールすることによって、最大出力解像度1440 dpi x 1440 dpi^※を達成しました。さらにこのバリアブルドットに加え8色インクを採用することにより、これまでに見たことのない、まさに究極ともいえる超高精彩出力を可能としました。4色オフセット印刷をはるかに上回る色域を持ち、かつインクジェット独特の粒状性を感じさせないHi-Fi JET PROの出力は、プロのフォトグラファーやデジタルアーティストの感性を余すことなく表現できます。

※用紙送り方向(縦):1440 dpi、ヘッド移動方向(横):バリアブルドット制御による1440 dpi相当。
*バリアブルドットは8色、4色の全てのインクモードでご利用いただけます。

精密制御と高剛性設計から生まれた超高速4色出力

CMYKインクを2セット使用した場合、Hi-Fi JET PROはA0サイズを1枚当たり約5分(1時間当たり約12枚)で出力可能な超高速プリンタとなります。ローランド ディー.ジー.ではこのスピードを大判の屋外サインやポスターの品質に適した540 dpiの高画質で実現しました。このCMYK×2インクモードでは各色192ノズル、計768ノズルのワイドなプリントヘッドで一度に多くの面積を印字することを可能にしました。当社従来機種^※との比較では、各色ノズル数1.5倍(CMYK×2では3倍)、ヘッド速度最大2倍、トータルで4倍以上の高速化を実現。また、Hi-Fi JET PROでは多くの制御機構を新たに設計し採用することによって、高速化と同時に画質の安定化も実現しました。展示会ポスターや垂れ幕など多くの出力物が短納期で必要となる今日のビジネスにおいて高い生産性と信頼性を誇ります。

※Hi-Fi JET Model FJ-50/40との比較。

Adobe®純正PostScript®3™搭載のソフトウェアRIPを標準添付

コンピュータから出力する際、デジタルデータの処理を行うためのRIP(ラスターイメージ・プロセッサ)がハイエンドプリンタには必須となっています。多くのプリンタではRIPがオプション(別売)となりますが、Hi-Fi JET PROは高性能ソフトウェアRIP「Roland ColorChoice® 4.0」(以下RCC)を標準で添付しました。RCCはAdobe®純正PostScript®3™を搭載し、ICCプロファイルによる高精度なカラーマッチングを実現。Adobe® Illustrator®、Adobe® Photoshop®、QuarkXPress™、CorelDraw®などの業界標準のデザインツールを使用して高精度な出力を行うことができます。RCCはWindows®98/95、Windows®2000、Windows NT®4.0、Mac OSの各プラットフォームに対応しています。

100 BASE-TX高速ネットワークI/F搭載をはじめ快適装備を充実

Hi-Fi JET PROはECPプリンタポートに加え、大容量データの高速転送を実現する100 BASE-TX/10 BASE-Tインターフェイス(TCP/IPプロトコル対応)を標準で搭載しました。導入後すぐにネットワークプリンタとしてご活用いただけます。また、バックライト付LCDとキートップ式のボタンを採用したコントロールパネル、ロール紙をホコリの付着から守るメディアカバー、カートリッジ式の簡単インク交換、メディア自動巻き取り装置をオプションで用意など、プロフェッショナルの日常業務のための快適装備も充実。導入後1年間に2回の定期点検を含む「安心保守サポート」も無料で付帯し、常に最良の状態でプリンタをご利用いただけます。

顔料インク、染料インクの2種類に対応

インクは顔料インクと染料インクの2種類をご用意。発色の良さと高い耐光性で定評の顔料インクは屋外^※・屋内を問わずご利用いただけるのはもちろん、8色インクの広い色域を活用した付加価値の高いアート作品や写真の出力、精密なカラーマッチングが要求されるデジタルプルーフに適しています。また、染料インクは透明感のあるみずみずしい発色で顔料インクに比べて低コストで運用いただけるため、クライアントチェックや短期間のポスター用途に適しています。さらに、ツインヘッドのHi-Fi JET PROでは顔料インク4色(CMYK)と染料インク4色(CMYK)を1台でご利用いただくことも可能です。従来のインクジェットプリンタは顔料、染料を切り替えるためにクリーニングやメンテナンス作業が必要でしたが、この組み合わせでは任意にどちらかのインクを使用することができます。このためデザイナーの意図や用途、コストに合わせて出力バリエーションが広がります。

※屋外の長期間掲示にはラミネート加工が必要です。
注)顔料インク、染料インクを使用して一度に出力を行うことはできません。

品名	FJ-500	FJ-400
標準価格(税抜)	2,700,000 円	2,400,000 円
最大印刷幅	1,361 mm	1,107 mm
取り付け可能なメディア幅	210 mm ～ 1,371 mm	210 mm ～ 1,117 mm
出力解像度	最大1440 dpi x 1440 dpi(バリアブルドット制御)
使用可能なインク	顔料インク:8色(C、M、Y、K、Lc、Lm、Or、Gr) 染料インク:4色(C、M、Y、K)
インターフェイス	イーサネット(100 BASE-TX/10 BASE-T対応) 双方向パラレル(IEEE1284準拠:ECPモード)
対応OS	Windows® 98/95、Windows® 2000、Windows NT® 4.0、Mac OS
発売後1年間の販売目標台数	3,000 台(国内・海外の合計台数)
発売日	2000年8月28日(月)

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