パワフル＆スピーディ。切削ニーズを極めるハイエンドモデル MODELA PRO「モデラ プロ」Model MDX-500

※写真中のスタンド、本体カバー（セーフティカバー）、スピンドル、刃物はオプションです。

 ローランド ディー.ジー.株式会社（浜松市新都田1-6-4／代表取締役社長：冨岡昌弘）はコンピュータと接続し、高速・高精度な3次元切削加工を行うプロフェッショナル向けモデリングマシン「MODELA PRO(モデラ プロ) Model MDX-500」を本日発表しました。

弊社では1986年にモデリングマシンの第1号機「CAMM-3 Model PNC-3000」を開発。その後数々のモデルチェンジを行い、シリーズとして10年以上に亘るロングセラーとなっております。 「切削加工をもっと身近にしたい」という開発コンセプトのもと、弊社モデリングマシンはコンパクトで低価格の加工システムとして多くの企業や学校でご活用いただいております。 新製品「MDX-500」はその優れたコンセプトを継承し、最上位機種として基本スペックを大幅に強化。従来モデル*に比べ体積比約3倍となる500 mm（幅）x 330 mm（奥）x 105 mm（高さ）のワイドな加工範囲を備え、大型の切削ニーズにも対応します。

また、このクラスでは世界初のACサーボモーターを搭載し、高精度な3軸制御を実現しました。 本体の制御コマンドは専用のモデリングコマンドに加え、大型工作機の標準命令であるNCコード（Gコード）を採用し（スイッチにて切替）、多くのCAD/CAMソフトウェアからの制御が可能です。 また、オプションとして「高トルクスピンドル」、「高回転スピンドル」の2種類のスピンドルが選択できるため、ハイパワーモデリングに、高精度彫刻にとお客様のニーズに合わせてご利用いただけます。

企業での意匠デザイン試作、機械部品の試作加工・小ロット生産、彫刻・立体看板加工、教育分野まで幅広い用途で活躍する「MODELA PRO（モデラ プロ）Model MDX-500」は2000年2月1日発売です。

*PNC-3200（最大加工範囲250 mm x 150 mm x 150 mm）との比較

型名	発売日	標準価格
MDX-500	2000年2月1日（火）	2,800,000円 (税抜、本体のみ)

※掲載写真のスタンド、本体カバー（セーフティカバー）、スピンドル、刃物はオプションです。

新製品の主な特長

高速・高精度モデリングがさらに進化

ローランド ディー．ジー．3Dモデリングマシンの最上位機種としてふさわしい基本スペックを備え、高速・高精度モデリングにさらに磨きをかけたMDX-500。最大加工範囲500 mm(幅)×330 mm(奥)×105 mm(高さ)、スピンドル回転速度最大20,000 rpm（高回転スピンドル使用時）、動作速度85 mm/sec.の高いポテンシャルを備えています。本体制御はX、Y、Z各座標、スピンドル、そしてメインCPU、計5つのCPUから成るフィードフォワード・コントロールシステムを新開発し高精度な制御を実現しました。アルミ、真鍮などの軽金属をはじめ、ABS、モデリングワックス、ケミカルウッド、木材まで多彩な素材の加工に適しています。

クラス世界初！ＡＣサーボモーターを搭載

これまでNC加工機やフライス旋盤など大型の業務用工作機にのみ採用されていた、高性能ACサーボモーターをX、Y、Zそれぞれの駆動系に搭載しました。スピンドルモーターには最大400WのハイパワーDCブラシレスモーターを採用し、一定したトルクによるスムーズな形状加工を行います。またこれらのモーターはブラシのない構造のため、モーターブラシ交換等のメンテナンス作業が一切不要です。

スピンドル選択によりモデリング、彫刻に使用可能

安定したトルクによるハイパワーモデリングを実現し3D切削全般に適した「高トルクスピンドル」と、高精度な彫刻に最適な「高回転スピンドル」、用途に合わせた2種類のスピンドルをオプションでご用意しました。シャンク径3φ～10φまでのコレットが使用可能です。刃物は当社純正のストレートエンドミル、ボールエンドミル、彫刻用刃物の他、工作機用として市販されている刃物もご利用いただけます。

※スピンドル、コレット、刃物は全てMDX-500本体と別売です。

簡単操作のソフトウェアを付属

本体の制御コマンドに専用のモデリングコマンドの他、工作機の標準言語であるNCコード（Gコード）を搭載（本体スイッチにて切替）。これにより、多くのCAD/CAMソフトウェアからの制御が行えます。また市販の3D CADで作成したDXF、STLファイルを読みこみ、MDX-500からの切削が簡単に行えるCAMソフトウェア「MODELA Player（Windows版 / Macintosh版）」、立体文字を使用したレリーフ作成に最適な「3D Engrave（Windows版）」、彫刻プレートの作成に便利な「Dr. Engrave（Windows版）」など豊富なソフトウェアを標準で付属しました。

安全性を追求

MDX-500は設計・開発ルームや学校での利用を想定し、加工機を安心してお使いいただけるよう安全性を追求しました。スピンドルのカバー部にセーフティスイッチを搭載し、切削途中の刃物交換を安全に行うことができます。また非常時の場合、確実に電源を遮断できるよう、本体に緊急停止スイッチを標準で装備。オプション品として加工機全体を保護するためのセーフティカバーも用意しました。

弊社3Dスキャナとの併用で入力から出力までをサポート

別売の接触式3Dスキャナ「PICZA（ピクザ）」とMDX-500を併せてご利用いただくことにより、「PICZA」でスキャンした3DデータをMDX-500で切削加工することができます。これにより形状入力から出力までを一貫してフルデジタルで行うことが可能となります。

主な仕様

型名	MDX-500
最大加工範囲	500 mm（幅）x 330 mm（奥）x 105 mm（高さ）
スピンドルモーター	最大 400 W
スピンドル回転速度	最大20,000 rpm（高回転スピンドル使用時）
動作速度	X、Y、Z軸：最大 85 mm/sec.
制御コマンド	RML-1、NCコード （本体スイッチにて切替）
インターフェイス	パラレル(セントロニクス社仕様準拠)、シリアル（RS-232C規格）
年間販売目標台数	500台

*仕様及び外観は予告なく変更される場合があります。

本情報のお問い合わせ

ローランド ディー.ジー.株式会社
販売推進課
〒431-2103　静岡県浜松市新都田1-6-4　 TEL：053-484-1208 / FAX：053-484-1218