銀座でオーダーメイドメガネを作る「JUN GINZA」
2022年06月15日 3Dものづくり
当社の3次元切削加工機「MDX-540」を導入いただいている銀座のオーダーメガネ専門店「JUN GINZA」様を紹介します。
JUN GINZAは、BIGBOSS(日本ハムファイターズ監督)こと新庄剛志さんのサングラスを製作していたことでも話題の眼鏡店です。
インタビューに対応いただいたのはJUN GINZA代表取締役の米盛健さん(下写真)。今回は、当社社長の田部が実際に店舗を訪れ、眼鏡のオーダーを体験しました。
銀座一丁目にあるJUN GINZAの店舗
JUN GINZA代表取締役の米盛健さん。店内にはさまざまなデザインのフレームや素材が並ぶ
銀座の店舗内の工場(写真)とメガネの産地として知られる福井・鯖江の自社工場でオーダーメガネを製作
眼鏡のオーダーを体験しました
JUN GINZAではさまざまなフレームのデザイン・色・柄から、世界に一つだけのメガネをオーダーできます。実際にオーダーを体験しましたが、ヒアリング、自分の顔に合わせたフレームのデザイン提案、仮フレームの試着、視力測定まで1時間弱で完了。その後、銀座・鯖江の工場で仕上げられ、自分だけのメガネができあがります。
ヒアリングを元にその場でデザインを調整。「ビジネス用途のお客様が多いので、どのようなお仕事をされているか、見せたいイメージなどを重点的にお聞きします」と米盛さん
JUN GINZAの米盛さん(左)と当社社長の田部(右)。仕上がりが楽しみです!
鯖江のメガネの伝統を銀座へ
Roland DG:JUN GINZAはどのようなお店ですか。
米盛さん:眼鏡屋は私の祖父が開業した薬局と眼鏡店から始まりました。父が株式会社ジュンを起業し眼鏡外商専門事業をはじめ、そのルーツを受け継ぎ私がオーダーメイド専門眼鏡店として銀座と鯖江を結び眼鏡事業の世界へ挑戦するべく「JUN GINZA」をスタートさせたのが現在の事業に至ります。
鯖江の伝統を結集したメガネを銀座でオーダーできるのがJUN GINZAの特長です。オーダーメガネやサングラスのほか、スマートグラス用のレンズなども扱っています。
2015年に店舗を麻布から銀座へ移転しました。銀座の場所柄もあるのか、ビジネスパーソンや経営者、ドクターなどが多く来店されます。ネットを見て来店される方も増えました。
BIGBOSSの個性あふれるサングラスはメディアでも大きな反響を呼びましたね。
監督就任会見に感銘を受け、Instagramのダイレクトメッセージで直接ご本人に「JUN GINZAでサングラスを作らせていただけませんか?」と提案したことがきっかけです。ファッションや身だしなみにとても気を遣われる方なら、1本から作れるオリジナルのサングラスに興味を持っていただけるのではと。こちらの熱意が伝わったのか、実際にサングラスのオーダーがあり、その後もサングラスや眼鏡をリピートで作らせていただきました。
スパイダーマンのイベントのために作ったサングラス。蜘蛛の巣をモチーフにした斬新なデザインのフレームもMDX-540で切削
店舗でどのようにメガネを製作されていますか?
樹脂フレームの切削は銀座、その後のフレームの磨き工程とチタンフレームなどの製作は鯖江工場で分業しています。銀座の店舗内のMDX-540でアセテートという樹脂フレームの材料を削っています。MDX-540は店頭に置けるサイズと充分な切削スピードを両立した、他にない機械だと思います。
MDX-540を使ったフレームの切削工程を見せていただきました
切削するフレームの形状に合わせた、鯖江の職人特製の治具。「ここに私たちのノウハウが詰まっています」と米盛さん
切削は数分で完了。金具を取り付ける溝などを付けた後、鯖江の工場で磨いて仕上げられる
メガネの技術を次の世代につなぎたい
今後の目標をお聞かせください。
私たちのメガネブランド「ties」の名前は「結ぶ」「つなぐ」ことを意味します。鯖江の眼鏡製造の歴史や技術、想いを大切に継承し、新しいカタチに変化し成長しながら、過去と未来をつなぐブランドにしたいという想いを込めました。ネクタイのようにシーンに合わせてメガネも使い分けるアイテムとして広く認知されることを目指しています。
また、私の夢は、「眼鏡屋」が子どもたちの将来なりたい職業に挙げられるようになること。若い世代にもっとメガネ業界に入ってきて欲しいです。将来的には芸術系の大学や専門学校でメガネ製作を教えたり、東京にメガネ工場を作ることで間口を広げ、技術を継承していきたいと思います。
ありがとうございました。これからも多くの方に素敵なメガネを届けてください!
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